2009年6月21日

Summer Solstice

今日は夏至でした。心なしか、ここにきて気温がグンと上がった感じです。

今日、参画していた土木学会都賀川水難事故調査団のまとめの報告書原稿を仕上げました。もう少し、校正などに時間がかかるとは思いますが、来月中には何らかの形で公開するように段取りしたいと考えています。

日本ではいま、梅雨の真っ只中ですね。

これからはどんどん暑くなって水辺が恋しい季節になります。急なお天気の変化には十分に気をつけて、自然のなかで水に親しみたいものです。

2009年6月14日

Nunobiki Dam

昨日の午後、市民工学科のfreshpersons 24人と一緒に、JR新神戸駅の北にある布引水源地の水道施設を訪れました。市民工学概論という講義の一コマです。

写真は、布引五本松堰堤(通称、布引ダム)のワンショットです。この布引ダムを含め、一連の水道施設が国の重要文化財の指定を受けているとのことです。

このたびは大学の講義の一環ということで、特別に堰堤の上に入れてもらえました。中央にある取水塔の脇にプレートがありました。1900年1月という日付とともに、建設に関わった3人のお名前が刻まれています。 ダムの水や下流の布引の滝の水はとても透明で、良質の水道水源であることが実感できます。現在、神戸の水道水源として、その約2%を供給しているとのことです。

この日は天気もよく、都会近くの自然を楽しむカップルや日帰りハイカーもたくさんいました。 近くにお住まいのみなさんも、天気の良い休日に、友人やご家族と一緒に布引に遊びに行かれては如何でしょうか? 100年の時をへて自然と調和する布引ダム。その姿をとおして、人々の暮らしを支えるために水道水源を確保した、先人の努力と知恵に触れることができると思います。

2009年6月12日

Kakogawa River, June 2009

6月8日に加古川の河川植生調査に出かけました。前回の観測と同じく、道奥教授、神田教授とわたしたちの研究グループの共同研究です。わたしたちのグループからは、盛岡君がこの研究課題に参画しています。

この日は梅雨入りの一日前で、たいへんよい天気となりました。今回は、砂州上の植生群落を詳細に調査することと、いろいろな場所で河床材料を採取することに主眼がおかれました。

この写真は砂州中央にたって、カメラを180度ほど振って撮影した合成写真です。とても河川の中とは思われません。水面と砂州の高低差は場所によると2mほどあり、完全に陸地化しているように感じられました。

このような陸地化は、ひとつには、人びとが安全・安心に暮らせるように長い時間をかけて流域や河川を整備し、流出特性がおおきく変化した帰結とも考えられます。河道がこのように陸地化すると、大きな洪水のときに危険度が増すことになります。この共同研究で、河川植生のより良い管理手法が見いだせるように努力していきたいと思います。

2009年6月2日

June, 2009

6月になりました! もうすぐ梅雨入り、じめじめとした季節の到来ですね。

春学期の火曜日、この時期わたしは講義・実験が3コマ入ります。朝一番に大学院博士前期1年生の【沿岸の環境と防災】、午後に学部3年生の【実験および安全指導】です。

朝一番の【沿岸の環境と防災】では、「授業」ではなく大学院らしい「講義」をするように心がけています。受講している学生さんが、沿岸域や流域圏の環境問題に興味をもって、積極的に勉強を進めていけるようになることを期待しています。

午後の【実験および安全指導】では、交換密度流の可視化実験を担当しています。上の写真は実験のワンショットです。高密度の水塊が進んでいく様子は大変美しく、可視化の大切さが実感されます。学生さんたちには、流れの美しさに加えて、流れの力学理論の美しさを少しでも実感してもらえれば、この学生実験は成功だと思います。

この6月のテーマは、【コツコツ実行】です。