2010年5月31日

Sannomiya Station

先週の土曜日、私たちの学部に入学してきた一年生22人と一緒に現場見学会に参加してきました。市民工学概論という授業の一コマです。

このたびは、神戸市のみなと総局と阪神電鉄のみなさんにお世話になり、神戸のwater front 事業と阪神三宮駅の改修工事を見て歩きました。

写真は三宮駅前の2号線直下にある地下改修現場のワンショットです。まさにこの下が、現在も供用中の阪神三宮駅です。このアーチ上の天井は昭和9年につくられたものだそうです。

インターネットやテレビなどから得られる二次情報と違って、このようにナマの現場を見ることは大変勉強になります。おそらく状況を全身で体感できるからでしょう。 フレッシュな一年生の皆さんも、いろいろと感じるところが多かったのではないかと思います。

2010年5月20日

Rubin's Vase

NHKの大河ドラマ、なぜか習慣みたいになっていて毎年楽しく見ています。今年は【龍馬伝】ですね。先週、武田鉄矢ふんする勝海舟が維新攘夷を例にして、ものごとは見方によって評価がかわることを力説するシーンがありました。

このような物事の二面性・多面性は、だまし絵のルビンの壷茂木健一郎さんのアハ体験などでも同じように実感できて、いつも大変興味深くおもっています。アハ体験はとくに面白く、ジーッと目を凝らしてみてもほとんどが認識できないのですが、一旦気づくと、もうその見方に慣れて、すぐに認識できるようになりますね。

わたしたちが鋭意進める【流域環境】の研究でも、同じような【気づき】を与える成果を是非とも得たいものです。わたしたちが未だ認識していない新たな視点を提供して、将来世代の持続的発展につなげていければよいと考えます。

2010年5月5日

May, 2010

5月になりました! このゴールデンウェーク、わたしは家族と一緒に1泊2日で由良川源流の旅に出かけました。

由良川は、丹波高地の三国岳(959m)を水源にして日本海の若狭湾に流れでる、延長146km、流域面積1,882kmの一級河川です。

このたびはガイドさんつきのツアーに参加して、京都大学芦生研究林のなかにある水源を目指しました。ツアーといっても、わたしたち家族だけのパーティーです。

水源への道中では、川の水を使ったおいしいコンソメスープとパン、鹿肉をランチとしていただきました。ガイドさんの話では鹿の食害がかなりあり、周辺の森林植生を経年的に変化させているとのことでした。

右は水源周辺の写真です。そこからにじみ出る水はたいへん冷たく、谷をすこし降ると水流がはっきりとします。当日は大変天気がよくひじょうに爽快で、山道や水源を十分に堪能できました。

このような源流や上流域からの水を集めて川は段々と大きくなっていき、河口に達します。この水循環における陸域のいりぐちの一つを体感できて、大変有意義で楽しい旅でした。

さて、今月のテーマですが、この5月は【のりきる】にしたいと思います。