2013年3月26日

farewell and welcome

ずいぶんと暖かくなり,梅花にかわって桜がちらほらとする季節になりました.

わたしたちの市民工学専攻では昨日,新4年生が研究室配属するための説明会がおこなわれ,夜には研究室の追い出しコンパがありました.出会いと別れの季節ですね.

新しい4年生は20以上もある研究室から説明を聞いていろいろと情報が集まったと思います.もしかすると情報過多?におちいってる人がいるかもしれません.そんな人には,【案ずるより産むが易し】の言葉を送りたいと思います.

学問的にすこしでも興味をもった研究室を選択するのが結果としてベストやと思いますね.わたしの研究室では流域環境管理(river basin environmental management)や河道設計(channel design)といったことになります.

修了・卒業される研究室のみなさんは大変晴れがましい気持ちでいっぱいだと思います.【一期一会】.わたしもみなさんと一緒に研究できて大変面白かったです.今後の活躍を大いに期待しています.

2013年3月9日

Tenryu River Basin

先日、天竜川を見てまわりました。名古屋大の戸田先生のセッティングで、山口大の赤松先生、京都大の竹林先生とご一緒です。

天竜川は、源流を八ヶ岳連峰の赤岳(標高2,899m)にもち、中央構造線が縦断する山間部を流れ、遠州灘に流入する日本の一級河川です。流域面積が5,090km2、幹川流路延長が213km、流域の市町村人口が約124万人、年平均降水量が約2,000mmで、上流部には諏訪湖があります。

写真は、河口から約25kmの鹿島基準地点から上流をのぞんだワンショットです。ここより上流が山付の河川で、下流が扇状地河川となっています。

天竜川もご多分にもれず過剰な樹林化が進行していましたが、ここ数年で伐採と掘削をおこなって河道整備されたそうです。今回見たかぎりでは再繁茂はあまり進んでいないような印象ですので、整備効果は継続しているようです。ダム再編プロジェクトの予定もあり、河川環境へのインパクト評価が重要になりますね。

いつも観測にでかける加古川の流域面積が1,730km2で、揖保川が810km2ですので、比較すると天竜川はかなり大きい河川です。いつもながら河川流域の見て歩きは大変面白く、ためになります。現場に立つことの重要性をまた再認識しました!

2013年3月2日

Master & Bachelor Theses

2012年度もおわりに近づき、2月末には大学院博士前期課程の修了判定と学部4年生の卒業判定が行われました。

今年度わたしの研究室からは、修士学位が2人、学部卒業が2人です。みなさん、それぞれによく頑張ったと思います。修士論文・卒業研究を提出して、4月からは新しい歩みをはじめることになりました。

修士論文や卒業研究は、わかっている知識を習得する【講義】とちがって、わからない真実を見いだしたり、新しい技術を開発したりする【研究】行為です。ですので、トータルが3〜40点でも、真実が垣間みえたりすると立派に評価されます。また、個人の知的な実力がたいへん大きく成果に反映されます。

さて、今年巣立っていく学生諸君は、みずからの【研究】をどのように評価したのでしょうか? 彼らの今後の活躍を大いに期待したいと思います。