この土曜日,河道樹林帯の定期観測に加古川まで出かけました.この課題を担当する盛岡君,そしてお隣の道奥研究グループ,明石高専の神田研究室のみなさんと一緒です.
このたびは,主に砂州上に繁茂する柳の位置,樹高,樹径などの計測を行いました.砂州上を一日歩きまわって,左右岸で170本程度を調査しました.
右の写真は,Google Earthで,加古川の観測サイトにビューーーンとひとっ飛びしたものです.
現在わたしたちは,このような河道の樹林帯が時間をかけて,どのように成長や流亡を繰り返すのかを予測する数理動態モデルを開発中です.このたびの観測を含め,定期観測で得られる植生データは,このモデルの構築にいかされます.
この研究課題では,【普段みられる河川の生態系】と【洪水時の人びとの安全・安心】,この両者のよりよい共生のあり方を真摯に考えます. 【流域環境】の視点を念頭において,河川植生と洪水流のあいだの経年動態をしっかりと評価していきたく思います.