この4月に東京の芝浦工業大学に転任してはや3ヶ月,あっという間に過ぎました.ちょうどその変り目の3月31日に多摩川を見てまわりました.東京大学の知花武佳先生のご案内で,博士課程の原田大輔さんもご一緒です.
多摩川は源流を山梨県の笠取山(標高1,953m)にもち,東京都と神奈川県をながれて東京国際空港(羽田空港)のよこで東京湾に流入する日本の一級河川です.流域面積は1,240km2、幹川流路延長は138kmで,上流部には奥多摩湖(小河内ダム)があります.これまで観測にでかけていた揖保川(流域面積: 810km2)と加古川(流域面積: 1,730km2)のちょうど中間のサイズですね.
この日は,朝一番で訪れた多摩大橋付近の高水敷をかわきりにして,上流域にむけて車を走らせました.玉川上水の羽村取水堰,中流域での樹林化の進んだ砂州,魚道がついている白丸ダム,そして奥多摩湖のある小河内ダムまで,流域を満喫しました.小河内ダムに着いたころには夕方になっていました.そのあとは秋川温泉でお湯につかりながら河川や研究について知花先生とお話し,夕食をいただいて帰ってきました.写真は河口から約53kmの右岸砂州で,ハリエンジュによる樹林化が非常に進んだ多摩川永田地区のワンショットです.
今回の多摩川みて歩きでは,玉川上水の取水量の多さに大変驚きました!羽村取水堰から下流の流況は非常に人工的なのだな〜という印象を非常に強く感じた【みて歩き】でした.はじめての多摩川だったのですが,いつもながら河川流域のみて歩きは大変面白く,ためになります.これから関東の多くの河川流域をみて歩きたいと思っています.