2008年11月30日

流体工学懇話会@機械学会関西支部

昨日11月29日の午後,機械学会関西医支部の流体工学懇話会という研究会に呼ばれて,大阪大学の中之島センターで1時間半ほど講演してきました.講演題目は,【流域の河川流量モニタリングのための水面波紋伝播特性の基礎評価】でした.

河川表面上に現れる水面波紋の動きを,流体力学の波-流れの理論に帰着させて,その運動を考察するというものです.機械流体の専門家といろいろとお話できて,非常に面白く,また楽しい機会でした.ディスカッションした意見を研究に反映させるかどうかはもちろん私自身の課題ですが,すくなくとも頭の中が整理され,違った角度からの考えが頂けたよい機会になりました.本当に感謝多謝です.

私自身の流域水環境に関する全体的な研究テーマにおいて,所謂流体力学的研究課題の相対的な比重が下がってきている中で,もう一度そのことを考えてみるよい機会を与えていただきました.

今週はいろいろと怒涛の週でしたが,後から考えると得るものも非常に大きいと思えるような,そんな一週間になったと予感させます.

【参考論文】宮本 仁志:河川ローカルリモートセンシングのための可視化トレーサーとしての水面波紋の基礎性能評価, 土木学会論文集B, Vol. 63, No. 4, pp.357-367, (2007). ABSTRACT