先週の土曜日と日曜日、水温モニタリングを行っている揖保川流域に出かけてきました。この研究課題を担当する中山君、前羽君と一緒です。
このたびの観測では、流量は普段と比べて多く、さすがに梅雨の時期であることを感じました。写真は、揖保川下流近くの頭首工(とうしゅこう)の一部です。頭首工は農業で使う水を川などから引き入れるための施設の総称です。雨のあとということもあって、この頭首工も水を満々と貯めていました。
揖保川には、農業をはじめとして人が利用するために取水する、頭首工や井堰のような施設が大小150以上もあるとのことです。川がしゃべれるのであれば、「おーい、みんな。ちょっと取りすぎとちゃいますか?」といわれそうですね。
これからの季節、青々とした水田を潤すために揖保川からも多くの水がひかれます。毎日おいしく食べているお米の生産が、目に見える形で始まる季節でもあります。川にある堰をみて毎日食べているご飯を思い浮かべることなど、なかなかに難しいことでしょう。このような身近な日々の営みと自然への負荷の関係を、ぱっと見てとれる便利な装置があればよいのにな、と思います。