2013年3月9日

Tenryu River Basin

先日、天竜川を見てまわりました。名古屋大の戸田先生のセッティングで、山口大の赤松先生、京都大の竹林先生とご一緒です。

天竜川は、源流を八ヶ岳連峰の赤岳(標高2,899m)にもち、中央構造線が縦断する山間部を流れ、遠州灘に流入する日本の一級河川です。流域面積が5,090km2、幹川流路延長が213km、流域の市町村人口が約124万人、年平均降水量が約2,000mmで、上流部には諏訪湖があります。

写真は、河口から約25kmの鹿島基準地点から上流をのぞんだワンショットです。ここより上流が山付の河川で、下流が扇状地河川となっています。

天竜川もご多分にもれず過剰な樹林化が進行していましたが、ここ数年で伐採と掘削をおこなって河道整備されたそうです。今回見たかぎりでは再繁茂はあまり進んでいないような印象ですので、整備効果は継続しているようです。ダム再編プロジェクトの予定もあり、河川環境へのインパクト評価が重要になりますね。

いつも観測にでかける加古川の流域面積が1,730km2で、揖保川が810km2ですので、比較すると天竜川はかなり大きい河川です。いつもながら河川流域の見て歩きは大変面白く、ためになります。現場に立つことの重要性をまた再認識しました!