春をむかえ、大学では新しい学期がはじまりました。わたしは今年度、市民工学教室の教務学生委員を担当していて,新入生をふくむ一連のガイダンスなどのお世話をしました。
わたしたちの市民工学教室では、学部のフレッシュマンから大学院博士前期課程の入学生まで、なんと約二週間で五つのガイダンスがあります。教学委員にとってはまさに驚愕の、怒涛の二週間でした!
例年は報告を聞くのみであまり気にならない春ガイダンスです。このたびは担当して、やはり色々と思うところがありました。
これらガイダンスの良いポイントは文字通り、春一番にその学年の道案内をすることですね。【短期的にみると】、このガイダンスや後につづく担任面談によって、学生の皆さんはほとんど何も気にすることなく、学生生活を過ごせるようになると思います。
一方、気になったのは、こういったガイダンスが【長期的にみると】学生の自立を妨げていないのでしょうか? ということです。みずからが大学生活を積極的にマネジメントし、うまく生きていくことはその第一歩と思われます。
ガイダンスが必要なことは大学や社会の現状をみると論をまちませんが、その一方で、学生のみなさんには是非とも、自ら判断して責任ある行動をする実力をつけてもらえることを、秘かに期待しています。