昨日、今年度はじめての揖保川流域観測に出かけました。この課題を担当する大学院生の前羽君、浦野君と一緒です。
一昨日から続く降雨で水系全体が増水していて、このたびの観測では水温データは殆んど回収できませんでした。
この写真は、揖保川の支川、林田川上流部における渓流河川の様子です。濁流がすごい勢いで流下していくのがよくわかります。このように出水時には水のみならず、土砂や栄養塩が大量に下流に輸送されていきます。
すごく大雨が降ると洪水となって私たち人間にとっては非常に厄介ですが、河川にとっては自然がダイナミックに躍動し、動的な河川環境が保全されるようにビートを打つ瞬間でもあるのですね。
この流域観測も6年目に突入です。流域環境のモデル化を鋭意進めるとともに、観測については環境の経年変化を的確にとらえるために最低10年は流域にでかけるつもりです。次回の観測は五月の下旬、このたび廻れなかったサイトを中心に観測する予定です。