加古川での河道内植生管理の共同研究が軌道に乗ってきました。わたしの研究グループでは、植生動態の確率過程モデルの構築と、それを用いた流域規模での樹木消長の確率評価を担当しています。
実は、この理論モデルの基礎固めには思い出があります。
たしか2001~2年の頃、当時、大阪大学の水工学研究室に籍をおいていた名古屋大の川崎浩司さんとの勉強会です。1~2カ月に一度、夕方からJR大阪駅前のホテルの喫茶店で、巌佐庸先生の数理生態学をtextにして、式の誘導を含めて読み込んでいったものです。
これにはもう一つ、あとの飲み会という楽しみもありました。ビールを片手に、これまた色々と勉強させてもらいました。
その勉強がおおよそ10年のときを経て実りはじめました。そのときは基礎勉強とおもってやっていましたので、思いもかけず、不思議なことですね。