いつの間にか3月もおわりに近づいてます。定例の流域観測に、揖保川まで出かけました。この度もなにごともなく、流域全域の流水水温や電気伝導度などの水質項目と、河川水文量を観測しました。
右上の写真は下流の河原の風景、一方、右下は最上流、支川引原川の雪景色です。この一日違いの2ショットは、同じ流域に含まれるふたつの地点のものです。この間の河川長は約70km、高低差は約650mです。
この情景のコントラスト! なんともいえず、冬から春への季節の移りかわりを感じさせます。 下流では、菜の花の香りが河川敷に漂い、さらに、山際には桜花も見られました。一方、上流では雪が舞い、凍てつく寒水です。
このたびは流量も多かったように感じます。暖かくなるこれからの季節、上流の雪解け水が流域に春の息吹を運んでくるように思います。 躍動的な春の季節がはじまりますね! 普段はそれほど意識しませんが、自然の水文(すいもん)循環も季節とともにリズムをもって変化し、わたしたちの日々の生活環境と密接に結びついているようです。