昨日、正確には4/1のようですが、文部科学省の科学研究費補助金の今年度内示がでました。今回は2件申請していたのですが、ひじょうに残念ながら採択には至りませんでした。かなり時間をかけて研究計画を立てたのですが、認められず、まことに残念です。次回の申請、しっかりと研究計画を考え直し、採択に至るようなベストのプロポーザルを作成したいと考えています。
現在わたしのおかれた立場では、教育研究費として定常的に使える大学からの予算は、10年前の1/10ぐらいになっています。その分、科研費のような、競争的資金といわれる外部資金の獲得が必要になります。科学研究費関連の予算は年々伸びていっているようですから、極端に資金を得ている人と、まったくもらえない人に二極化していっていると考えられます。国の将来基盤をつくっていく、大学のような高等研究・教育分野においても、他の分野と同様に、格差社会に遷移していっているようです。
ユークリッドは学問に王道なしと言いましたが、まさしく、研究や教育には時間をかけなければ到達できない部分が大きいように思います。地道に教育・研究をおこない、研究論文を世界へ向けて公表し、そして成果を蓄積する。わたしたちも、そのような日々の営為をしっかりと、リズムをもって行っていきたいと考えています。