2009年4月12日

Mowing and Cleaning with Symbiosys

きのうの朝、わたしたち家族のすむ合同宿舎では月に一回の清掃活動がありました。忙しい時期は家内や子供に任せるのですが、きのうは反対にみんな忙しく、私が清掃にでました。約30~40分程度、宿舎の方々と一緒に、周りの草や落ち葉などをとっていきます。春先ですので、この時期はそれほど草は繁茂していません。

草を刈りながら、ふと隣を見ると、咲き誇る桜の木のそばで側溝が土で埋まっていました。側溝から土を取り除こうとしたのですが、実は、そこには桜の木の根がびっしりと伸びてきていました。そして、その上には濡れた落ち葉が積み重なり、落ち葉の間にはミミズやダンゴムシ、芋虫など、子供たちが喜びそうないろいろな生き物が生息していました。

その作業の途中、ここも小さいながら一つの生態系を形つくっていることに気がつきました。そして、ずいぶんと長い間、わたしたちの生活に支障をもたらさず、また、周りの状況から大雨の時もそれほど大変なことにはならないと思われるので、ここは土に埋まったままのほうが良いと思いなおし、側溝から土を取りのぞくことを止めました。

生態系や自然環境と人間社会との共生ということをよく耳にします。こう言うと何か遠く感じるのですが、その自然共生は案外、普段何気なく日常的、習慣的に行っている身近なことの中に、実は存在することを実感しました。