2009年3月19日
Campus Clean Day and Social Capital
このまえもそうでしたが、秋からこちらの季節は落ち葉が非常に多いです。その落ち葉ひろいや溝掃除、ゴミ拾いといった非常に単純な作業なのです。
しかし、そのわずかの作業時間で、ふだんあまりしゃべらない他の研究グループの学生さんや教職員さんとちょっと話ができたりして、コミュニケーションがとれます。何でもない活動なのですが、それでも連帯感が紡ぎ直されたように感じます。
最近、ソーシャル・キャピタル、という言葉をよく耳にします。ひとと人の自発的な協調行動を介して、社会の信頼関係や規範、ネットワークをより良いかたちにし、豊かな地域社会や組織に導いていこう、というような概念のようです。あまり難しいことはよく理解できませんが、このキャンパスクリーンディといったような、ほんとうに身近な活動の中にこそ、ソーシャル・キャピタルを醸成する素地があるように思います。
来秋は、ぜひ落ち葉でおいしい焼き芋+ビールでもしたいものですね!
2009年3月7日
Conference on Hydraulic Engineering, 2009
- 宮本仁志,橋本翼,道奥康治:河道位数を用いた土地利用と人口の流域分布モデルと流域間比較, 水工学論文集, 第53巻, pp.1105-1110, 2009.
- 宮本仁志,菅原康之,道奥康治:上・中・下流域における河川水温の形成要因に関する解析的検討, 水工学論文集, 第53巻, pp.1153-1158, 2009.
発表を担当してくれた菅原君と橋本君、ともに立派に発表していたと思います。もちろん、説明やディスカッションで、もう一歩至らないところも多々ありました。しかしトータルで見ると、セッションに参加していたの多くの人たちに,わたしたちの論文成果や研究の意図がうまく伝わったのではないかと感じています。
ひとつ目の論文では、3つほどキーポイントがありました。その最初のものは、流域各部での仔細にこだわることなく流域を一貫して大観的に解析するために、水系ネットワーク特性を表現する河道位数をベースに解析モデルを構築したことです。これにより、日本の109の一級水系においてさまざまに展開される土地利用や人口など社会環境状態が系統だてて表現され、統計解析ができることを示しました。さらに、その結果をもとにして、現在の社会環境状態をベースに109の流域を合理的に類型化しています。ご興味のある方は、ぜひ上記の論文をご参照ください。
ふたつ目の論文は、同じ流域一貫の環境課題に関する研究ですが、こちらは、わたしたちが河川水温をモニタリングする揖保川水系の観測結果をベースにした成果です。特に、この論文では、土地利用形態がことなる水系ネットワーク上の上・中・下流部を対象にして、流水水温の形成機構のちがいを熱保存式をもちいて検討しています。こちらも、ご興味ある方はぜひ論文をご参照いただければ大変ありがたく思います。
このたびも、ディスカッションやほかの講演プログラムを通して、わたしたちの今後の検討課題や考えるべきポイントを、いろいろと頭の中で整理することができました。特に、竹村公太郎リバーフロント整備センター理事長が特別講演された「川から見た江戸から東京へ」は面白く、いろいろと考えさせられました。今後の研究展開がとても楽しみになってきてます!
2009年3月3日
KushiKatsu and Beer
2009年3月1日
March, 2009
さて,3月のテーマです.私としてはいろいろとあるのですが,【まとめと計画】にしたいとおもいます.
2009年2月21日
Presentation Practice for University Graduation Thesis
一般に私たちのまわりでは、卒業研究は学会講演会の口頭発表レベル、修士論文は査読付論文1本、博士論文は査読付論文3本のレベル、といわれています。そういう意味で、卒業研究は、卒業のための必修単位であるのですが、同時に、(学士の)学位請求論文でもあると思います。
初めてですので、ふたりともプレゼンテーションのテクニック、卒業論文における論理的な文章構成や考察力などは、修士の学生さんに比べるとまだまだです。しかし、これらの点は今後、大学院の勉学においてコツコツと毎日努力を続ければ、自ずと実力がついてきます。一朝一夕ではなく、時間をかけることによって、いつの間にか思いもかけず付いてくる類の能力だと思います。時間をかけるためには、自身の研究課題や学生生活を自ら楽しむことがとても大切になってきますね。
月曜日は卒業試験の本番です。修士論文審査会のときもそうでしたが、ふたりのこれまでの努力に敬意を表し、立派に成果発表することを期待しつつ、わたしも精魂こめて全力で試験を行いたいと思います。
2009年2月16日
Master Thesis Presentation
流域河川水温の発表では、将来の河川水温に対する気象変動への影響評価のところに質問が集中しました。割合うまく答えられていたのではないかと思います。渇水や洪水などの極値に対する検討や風の影響についての質問は、研究全般のフレームワークの理解がもう少し高ければ、うまく受け答えできたのではないでしょうか。
河道内樹林の発表では、樹木倒伏の確率評価のところに興味が惹かれました。ただ、いろいろとあって、今年度は予定していた河川流速の現地観測ができませんでした。その点、担当した学生さんも残念だったのではないでしょうか。私も、彼の研究に対応して、自身に与えられた課題を進めていきたいと思っています。
一日あけて水曜日は審査会です。時間は限られますが、どんな議論ができるか非常に楽しみです。ふたりの努力に敬意を払うべく、精魂こめて全力で審査したいと考えます。
2009年2月12日
Forest, River and Basin

今週の月曜日、流域の河川水温を継続してモニターしている揖保川に出かけてきました。今回は定例の水温観測ではありません。昨年、ある学会でお世話になった兵庫県森林林業技術センターの研究者、山瀬さんにお会いするためです。揖保川の森林域をいろいろとご案内いただきました。いつもと違った角度から流域がみれて、とても勉強になったと感じます。また、わたしたちの流域河川水温の研究課題についても、センターの研究者の方々を交えてお話ができ、たいへん有意義な情報交換の場になりました。山瀬さん、どうもありがとうございました。
この写真は、ご案内いただいた森林のワンショットです。この部分は間伐のタイミングを逸してしまった状態とのことです。いろいろと観点があるようです。揖保川流域は83%が森林ですので、その状態の良しあしが河川環境におおきく影響することが容易に想像されます。今まではそれほど意識していなかったのですが、これからの観測ではサイトのまわりを囲みこむ森林を意識しながら、流域を観測していきたいと思います。
2009年2月3日
Kakogawa River
2009年1月31日
February, 2009
私もこの二月は,いろいろと滞っている原稿を一つひとつ仕上げつ月間にしたいと思います.あれも,これもと思いつつ,一つひとつ.
2009年1月24日
Renew Web Sites of Our Lab and Mine
研究グループのウェブサイト: MIYAMOTO Lab Official Web Site
私のウェブサイト:Hitoshi MIYAMOTO Official Web Site
私自身のウェブサイトでは、このブログも活用して、研究の話題を中心に主に英語で運営していきたいと思います。ただしブログは日本語です。一方、研究室のウェブサイトは、研究グループの学生とわたしの日頃の活動や研究の成果などを、主に日本語で綴っていきたいと思ってます.とにかく、いろいろと情報発信ができるように、継続してメインテナンスをおこなっていきたく考えてます。
ご興味があるようでしたら、またお暇であれば、それとも必要であれば、とにかくどんな理由でも、上をワンクリックしてのぞいてみてください!

