2009年4月22日

Lab Welcome Party

桜の時期がおわってグッと暖かくなり、大学でも春学期が本格的にスタートしました。

おとといの夜、お隣の道奥康治教授の研究グループとわたしたちの研究グループと合同で、歓迎会を開きました。研究グループに新しく参入してきた学生諸氏の歓迎です。

歓迎会でお話しすると、みなさんとても元気で闊達です。わたしとしては研究活動が全般的に、非常に活性化しそうな予感がしています。とても楽しみです!

わたしたちの研究グループのメインテーマは【流域環境】です。グループのみなさんといろいろと密度の濃いディスカッションを展開して、鋭意研究を進展させたいと思います。

2009年4月12日

Mowing and Cleaning with Symbiosys

きのうの朝、わたしたち家族のすむ合同宿舎では月に一回の清掃活動がありました。忙しい時期は家内や子供に任せるのですが、きのうは反対にみんな忙しく、私が清掃にでました。約30~40分程度、宿舎の方々と一緒に、周りの草や落ち葉などをとっていきます。春先ですので、この時期はそれほど草は繁茂していません。

草を刈りながら、ふと隣を見ると、咲き誇る桜の木のそばで側溝が土で埋まっていました。側溝から土を取り除こうとしたのですが、実は、そこには桜の木の根がびっしりと伸びてきていました。そして、その上には濡れた落ち葉が積み重なり、落ち葉の間にはミミズやダンゴムシ、芋虫など、子供たちが喜びそうないろいろな生き物が生息していました。

その作業の途中、ここも小さいながら一つの生態系を形つくっていることに気がつきました。そして、ずいぶんと長い間、わたしたちの生活に支障をもたらさず、また、周りの状況から大雨の時もそれほど大変なことにはならないと思われるので、ここは土に埋まったままのほうが良いと思いなおし、側溝から土を取りのぞくことを止めました。

生態系や自然環境と人間社会との共生ということをよく耳にします。こう言うと何か遠く感じるのですが、その自然共生は案外、普段何気なく日常的、習慣的に行っている身近なことの中に、実は存在することを実感しました。

2009年4月10日

Spring Semester Started

大学では今週から春学期のはじまりです。7日の入学式では、わたしたちの専攻や学科にも大勢のニューフェイスが入学してきました。みんな晴れやかな、いい顔ですね。講義などで会うのが楽しみです。

この時期、スタートアップのためのいろいろなガイダンスが設定されます。たしか、私が学生だった頃には、このように多くのガイダンスはなかったように記憶しています。いつから講義がはじまるのかもよく分からず、迷いながら講義の部屋を探し、知っている顔が集まっているのを見てホッとしたようなことを思い出します。

知らないことに対して、自ら求めて行動することの大切さを自覚した瞬間でした。

大学には、本当にいろいろな、無限の可能性が内在されていると思っています。いろいろな知識を能動的に吸収して,また、積極的にまわりの友人や教員と議論して、大学での日々の生活をぜひとも楽しんでほしいと願っています。

2009年4月5日

Danube, Mitteleuropa and Balkan

加藤雅彦:ドナウ河紀行 -東欧・中欧の歴史と文化,岩波新書、220p.、1991、を読みました。

ドナウ川は、ドイツのシュヴァルツヴァルトを流源として、中欧・東欧諸国を経て、ルーマニアとウクライナに広がるドナウデルタにて黒海に注ぎます。その長さは2,860km、流域面積は817,000 km2、平均流量は6,500m3/sです。

この本では、ドナウを源流から河口まで川にそって下りながら、沿川のドイツから旧ソ連までの8カ国(執筆当時)の歴史と文化をひもときます。ハプスブルク・冷戦・古代ローマ帝国などの歴史模様、ゲルマン・スラブ・ラテンなどの民族ルーツ、カトリック・プロテスタント・回教・正教などの多様な宗教。大河ドナウを軸に展開されるこれら歴史と文化を、「ドナウ世界」という観点から非常にやさしく論述してくれます。たいへん面白い内容でした。

わたしたちの研究グループは、現在【流域】を軸にして、将来にわたって持続発展可能な流域環境のあり方を検討しています。世界のさまざまな河川流域をみると、ほんとうにいろいろな観点からの研究展開が大切なことがわかります。

2009年4月4日

科研費

昨日、正確には4/1のようですが、文部科学省の科学研究費補助金の今年度内示がでました。今回は2件申請していたのですが、ひじょうに残念ながら採択には至りませんでした。かなり時間をかけて研究計画を立てたのですが、認められず、まことに残念です。次回の申請、しっかりと研究計画を考え直し、採択に至るようなベストのプロポーザルを作成したいと考えています。

現在わたしのおかれた立場では、教育研究費として定常的に使える大学からの予算は、10年前の1/10ぐらいになっています。その分、科研費のような、競争的資金といわれる外部資金の獲得が必要になります。科学研究費関連の予算は年々伸びていっているようですから、極端に資金を得ている人と、まったくもらえない人に二極化していっていると考えられます。国の将来基盤をつくっていく、大学のような高等研究・教育分野においても、他の分野と同様に、格差社会に遷移していっているようです。

ユークリッドは学問に王道なしと言いましたが、まさしく、研究や教育には時間をかけなければ到達できない部分が大きいように思います。地道に教育・研究をおこない、研究論文を世界へ向けて公表し、そして成果を蓄積する。わたしたちも、そのような日々の営為をしっかりと、リズムをもって行っていきたいと考えています。

2009年4月1日

April, 2009

今日から4月です。出会いと別れの季節ですね。

昨夜は、同じ宿舎で非常に仲よくしていただいたご家族が愛媛に移られるので、夕食をともにしました。お好み焼きパーティです。旦那さんは大学教授としてご栄転です。数学の本流に戻られるとのことで、まことにおめでとうございます。また、3人のお子さんには、うちの子供といろいろと仲良くしてもらって、本当にありがとうございました。

今日は、わたしたちの研究グループに3人のnew facesが来ました。現メンバーとともに、今年度もいろいろと活発に活動できそうな予感です。お互いに研究を楽しみながらBestを尽くしましょう!

この4月のテーマは、【基礎とリズム】です。

2009年3月29日

River Basin Observation in March 2009

いつの間にか3月もおわりに近づいてます。定例の流域観測に、揖保川まで出かけました。この度もなにごともなく、流域全域の流水水温や電気伝導度などの水質項目と、河川水文量を観測しました。

右上の写真は下流の河原の風景、一方、右下は最上流、支川引原川の雪景色です。この一日違いの2ショットは、同じ流域に含まれるふたつの地点のものです。この間の河川長は約70km、高低差は約650mです。

この情景のコントラスト! なんともいえず、冬から春への季節の移りかわりを感じさせます。 下流では、菜の花の香りが河川敷に漂い、さらに、山際には桜花も見られました。一方、上流では雪が舞い、凍てつく寒水です。

このたびは流量も多かったように感じます。暖かくなるこれからの季節、上流の雪解け水が流域に春の息吹を運んでくるように思います。 躍動的な春の季節がはじまりますね! 普段はそれほど意識しませんが、自然の水文(すいもん)循環も季節とともにリズムをもって変化し、わたしたちの日々の生活環境と密接に結びついているようです。

2009年3月25日

Farewells

今週前半は,Farewell Partyが続きます。月曜日は研究グループの修了・卒業をお祝いして、一方、昨日の火曜日は、わたしの所属する市民工学専攻で、お二人の技術職員のご退職にあたってのパーティーです。

技術職員のおふたりは、ともに35年という長きにわたっての奉職です。わたしも、学生のときのコンクリート実験にはじまり、水理実験、現地観測の車の手配、オープンキャンパス、それに、ちょっとした技術的なノウハウの数々、ほんとうにいろいろと教えていただきました。

長い間、本当にありがとうございました! 一度ご退職されて再雇用ということで、このあともしばらく大学の教育・研究にご協力いただけます。どうぞよろしくお願いいたします。

2009年3月22日

World Day for Water

今日は国連水の日です。1992年12月の国連総会本会議にて、毎年3月22日を国連水の日とすることが決議されたとのことです。また、このことは1992年の地球サミット採択文書Agenda21の第18章でも言及されているようです。

地球上を循環する水は、ほんとうに人間や地球上の生命に対して本質的なものだとおもいます。水は、水資源というように人間にとって欠かせない資源であり、また、循環の過程でいろいろなものを運びます。雨が多ければ洪水とよばれ、少なければ渇水となります。さらに、地球上のいろいろな生態系に対しても水は本質的な役割を担います。

神戸では、今日はあいにく一日雨模様です。雨が降りしきる空をみながら、今日は一日、このようにいろいろと重要な役割をあわせもつ【水】と、わたしたち人間の過去・現在・将来について、じっくり・ゆっくりと想いを馳せたいと思います。

2009年3月21日

Vernal Equinox

昨日は春分の日でした。日本では春のお彼岸ですね。花冷えはありますが、今日からは北半球のほうに太陽がよってきてぐんぐんと暖かくなっていきそうです。

地球をみわたすと、北極では今日からまったく太陽が沈みません。はんたいに、南極では太陽が昇らない期間が秋分まで続きます。ですので、そのどちらかにいると、わたしたちはその境を明確に認識できます。

しかし、日本にいて現代を生きるわたしたちにとっては、その境はなかなか微妙なもので、日頃の生活からは鋭敏には実感できません。わたしなどは、【春分】とカレンダーにしめされていることから、やっと認識している始末です。

むかしは、このような二十四節気も、わたしたちの日ごろの何気ない生活に密接に関連していたのだと思います。このような季節感と実生活のつながりを紡ぎなおすことが、自然と調和した、持続可能な将来社会をつくっていくように思います。