2009年8月24日

Storm Disaster

台風9号が兵庫県に非常に大きな爪痕を残してから半月が経過しました。報道機関などの情報からも、被災地はまだ復旧に向けて混乱の中にあることがわかります。鋭意実施されている復旧復興が順調に進むことを願っています。

右の写真は被災後、少し時間をおいてから現地を回ったときの一枚です。佐用川、千種川の沿川、揖保川の上流区間を、出来る限り復旧の妨げにならないように気をつけながら、一日かけて河川災害の状況を見ていきました。多くの方が亡くなられた佐用川、橋が流失して人々が孤立した福知渓谷の周辺は特に、洪水の痕跡や河川の側岸浸食の様子からも豪雨水害の凄まじさが推し量られます。

同時期の台風8号による台湾の大災害、先月豪雨による山口県の土砂災害など、各地で豪雨被害が続いています。一つひとつから教訓を学び、いざというときに命が守れるように、私たちみんなで危険情報の発信や共有をおこなうことの大切さを、現場に立って再認識しました。

2009年8月6日

AIC

本日の夕刊に、赤池弘次先生が二日前にお亡くなりになられたとの記事が掲載されていていました。81歳とのことです。

AIC(Akaike's Information Criterion) - 赤池情報量基準。

統計モデルを扱った方なら誰しもがご存知のこの指標。AICはモデルの良さを評価するための、たいへん有名そして有用な指標です。モデルの単純さとデータへの適合度との間のトレードオフを、合理的に解決するための基準を与えてくれます。わたしも流域水温や流れのデータ解析をするときに非常に恩恵を受けています。

赤池先生のご冥福を心よりお祈りいたします。

2009年8月4日

Kakogawa River, August 2009

近畿地方でちょうど梅雨が明けた先週末、兵庫県ではかなり纏まった雨が降りました。

右の写真は加古川における出水状況です。土曜日の午後、ちょうど水位がピークを迎える時間帯のワンショットです。この時点ではすでに青空になっていることがわかると思います。流域上流に降った雨が、河川のネットワークを伝ってここまでたどり着くのに時間がかかるからです。

このブログでも紹介していますが、この場所はわたしたちが河川内の樹林帯と出水時の流れの関係を現地観測しているサイトです。このたびの出水では写真にみられるように、砂州上の樹林帯にかなり流れが入ってきていました。

今週末と来週、出水後の樹林帯や河道の状況を調査し、設置している流速計や水位計のデータを回収するために、加古川に出かける予定です。出水時における樹林帯まわりの流況が的確にデータに表れていることを期待しています。

2009年8月1日

August, 2009

今日から8月ですね! 晴れた日の入道雲を見ていると、梅雨の長雨ももうすぐおわりそうで、あつい夏を迎えそうです。

大学では講義と試験がおわって夏休みになります。わたしの研究グループでは4年生は大学院入試、大学院生は研究の本番を迎えますね! 

わたしも、やるべきことはたくさんありますが、目の前にあることから一つひとつ焦らずクリアしていきたいと考えます。この8月のテーマは【もう1つの夏】にしたいと思います。