2010年1月30日

Lecture

大学では後期の講義がおわり、これから補講・試験期間に入ります。今期のわたしの担当は、学部2年生の管路・開水路の水理学および演習、同3年生の海岸工学、それに修士1年生の技術英語でした。

大学の【講義】は高校までの【授業】と違って、【学生】にどれだけ当該学問体系の醍醐味や面白さを伝えられるかに重点があると思っています。それは、わたしたち大学人が教える対象が、教師に指導される立場にある小学校の【学童】や中学・高校の【生徒】と違い、【学生】と呼ばれ、自ら学ぶ潜在能力をもつ人たちだからです。言葉あそびのようですが、【】には大切な意味の違いが隠れていると感じます。

わたしが【学生】だった頃、豪快な夢を語る教授が大勢いました。講義内容の詳細は忘却のかなたです(笑)が、その夢の部分に土木という学問体系のスケールの大きさを感じたように記憶しています。

さて、わたしの講義はどうだったのでしょう? わたしの担当する講義は水工学(すいこうがく)の学問体系のうち、いわゆる【基礎学理】の部分にあたります。豪快な夢、とまではいかないまでも、いろいろと工夫して水工学が少しでも好きになるような講義をしていきたいと思います。

2010年1月10日

In a Refrigerator

近頃、寒さが非常に厳しいですね! 北半球では各地で寒波到来の様子です.皆さんも防寒に気をくばり,風邪などひかないようにご注意ください.

さてこの寒波,Earth Observatoryの記事によれば,北極と中緯度地方の気圧差が関係しているそうです.

北極には低気圧が,中緯度地方には高気圧が発達するのですが,年によってその高低差の強度が変動するとのことです.この現象はthe Arctic Oscillationと呼ばれています.

今冬は高低差が非常に弱まった年で,北極地方の寒気が全般的に中緯度地方に流れ込んできたとのことです.反対に,グリーンランドなど局地方は中緯度地方からの温気が入ってきて,平年より気温が高いようです.

このようにシステム全般を俯瞰的にみると分かってくることが数多くあります.総合的・統合的にものごとを観察することは,現象の理解に本質的だと感じます.

2010年1月4日

January, 2010

あけましておめでとうございます。年が明けて2010年がはじまりました!!

今年は私自身のメインテーマ、【流域環境】の研究課題について、いろいろと内容を発展させていく年になります。

流域を存分に満喫したいと思っています! みなさま、どうかお力添えをよろしくお願いいたします。

今年のテーマは【つむ】にしたいと思います。また、今月、睦月のテーマは【よそ見せず、浮気せず】です。