2010年4月28日

River Basin Observation in April 2010

先週の土曜と日曜,揖保川流域に定期観測に出かけました.今年はじめての揖保川観測です.この研究課題を担当する前羽君,浦野君と一緒でした.また,このたびはDS課題の森本君も応援に来てくれました.

4月12~13日にかけて少し大きな出水があったためでしょうか.予想以上に河床変動が大きかったのが印象的でした.

観測直前にも雨があり,全般的にこの4月は降水量が多いようです.流水水温や電気伝導度などの水質項目にも,その影響が反映されていました.

水はまだ少し冷たいものの,上の写真にあるように日曜は快晴で,ひじょうに爽快な気分になれました.

今年は揖保川流域を観測しはじめて5年の節目です.今年はぜひ河川水温を軸にした流域水環境の評価手法を確立するように頑張りたいと考えています.

2010年4月18日

Guidance

春をむかえ、大学では新しい学期がはじまりました。わたしは今年度、市民工学教室の教務学生委員を担当していて,新入生をふくむ一連のガイダンスなどのお世話をしました。

わたしたちの市民工学教室では、学部のフレッシュマンから大学院博士前期課程の入学生まで、なんと約二週間で五つのガイダンスがあります。教学委員にとってはまさに驚愕の、怒涛の二週間でした!

例年は報告を聞くのみであまり気にならない春ガイダンスです。このたびは担当して、やはり色々と思うところがありました。

これらガイダンスの良いポイントは文字通り、春一番にその学年の道案内をすることですね。【短期的にみると】、このガイダンスや後につづく担任面談によって、学生の皆さんはほとんど何も気にすることなく、学生生活を過ごせるようになると思います。

一方、気になったのは、こういったガイダンスが【長期的にみると】学生の自立を妨げていないのでしょうか? ということです。みずからが大学生活を積極的にマネジメントし、うまく生きていくことはその第一歩と思われます。

ガイダンスが必要なことは大学や社会の現状をみると論をまちませんが、その一方で、学生のみなさんには是非とも、自ら判断して責任ある行動をする実力をつけてもらえることを、秘かに期待しています。

2010年4月2日

April, 2010

4月、卯月(うづき)がやってきました! 寒暖をくりかえしながらだんだんと暖かくなっていきますね。

この4月1日より一年間、わたしは神戸大学市民工学教室の教務学生委員のお役目をいただきました。昨年の年度末から助走期間があり、いろいろと準備をはじめていたのですが、これから本格始動です。4月1日は新4年生の研究グループ配属の調整を行いました。

わたしたちの市民工学科では、学生のみなさんは4年生になると研究室に所属します。そして卒業研究という形で研究活動に参画します。いままでは教育機関としての大学サービスを受動的な形で受けていました。これからは研究機関としての大学の活動に能動的にかかわることになります。

研究は、社会に対して大学が責任をもっている本質的な機能のひとつです。人間が本来的にもっている好奇心を互いに触発しながら、わたしたちはその責任を果たしていくべきだと考えます。

これは感想ですが、今回の4年生配属のお手伝いは、ほろ苦くもあり、たいへん面白くもあり、でした。昨日のお昼、大学食堂でProf. Aの勝者のお言葉をきいて、がちんこ戦略のトラップにまんまとひっかかったことに気づかされた次第です。

さて、この卯月のテーマは、【できることからコツコツと】にしたいと思います。