2010年1月30日

Lecture

大学では後期の講義がおわり、これから補講・試験期間に入ります。今期のわたしの担当は、学部2年生の管路・開水路の水理学および演習、同3年生の海岸工学、それに修士1年生の技術英語でした。

大学の【講義】は高校までの【授業】と違って、【学生】にどれだけ当該学問体系の醍醐味や面白さを伝えられるかに重点があると思っています。それは、わたしたち大学人が教える対象が、教師に指導される立場にある小学校の【学童】や中学・高校の【生徒】と違い、【学生】と呼ばれ、自ら学ぶ潜在能力をもつ人たちだからです。言葉あそびのようですが、【】には大切な意味の違いが隠れていると感じます。

わたしが【学生】だった頃、豪快な夢を語る教授が大勢いました。講義内容の詳細は忘却のかなたです(笑)が、その夢の部分に土木という学問体系のスケールの大きさを感じたように記憶しています。

さて、わたしの講義はどうだったのでしょう? わたしの担当する講義は水工学(すいこうがく)の学問体系のうち、いわゆる【基礎学理】の部分にあたります。豪快な夢、とまではいかないまでも、いろいろと工夫して水工学が少しでも好きになるような講義をしていきたいと思います。