2009年6月12日

Kakogawa River, June 2009

6月8日に加古川の河川植生調査に出かけました。前回の観測と同じく、道奥教授、神田教授とわたしたちの研究グループの共同研究です。わたしたちのグループからは、盛岡君がこの研究課題に参画しています。

この日は梅雨入りの一日前で、たいへんよい天気となりました。今回は、砂州上の植生群落を詳細に調査することと、いろいろな場所で河床材料を採取することに主眼がおかれました。

この写真は砂州中央にたって、カメラを180度ほど振って撮影した合成写真です。とても河川の中とは思われません。水面と砂州の高低差は場所によると2mほどあり、完全に陸地化しているように感じられました。

このような陸地化は、ひとつには、人びとが安全・安心に暮らせるように長い時間をかけて流域や河川を整備し、流出特性がおおきく変化した帰結とも考えられます。河道がこのように陸地化すると、大きな洪水のときに危険度が増すことになります。この共同研究で、河川植生のより良い管理手法が見いだせるように努力していきたいと思います。